2025/4/7
2025.4.7(Mon)
桜花爛漫 99年目を迎える興國学園に、新たな息吹が吹き込まれました。新入生たちは若干の緊張と期待を表情に湛え、本校のアリーナにて第79回入学式が厳粛な雰囲気に包まれる中で挙行されました。学校長より入学を許可された897名の新入生は、つい先日まで中学生だったとは思えぬほど凛とした面持ちで式に臨み、その姿には新たな学び舎への覚悟と希望が確かに宿っていました。
学校長の式辞では、「Only Oneの興國へようこそ。先代の校長が生前最後に卒業証書を渡した生徒は南野拓実選手でした。その際に、先代の校長は南野くんに『これから日の丸を背負って世界で戦うであろうあなたに、サッカーの技量が備わっていることは分かっています。ですが、最後は人間力ですよ。人間力という心の強さがなければ、乗り越えることはできませんよ。』と声を掛けられました。その言葉を受け取った南野選手のその後の活躍は、皆さんご存知のとおりです。」と述べ、「自己肯定感とは本来、チャレンジしている者にのみ与えられるものです。『自分だけ特別にしてほしい』『自分のためにルールを変えてほしい』というのは、決して自己肯定感とは呼びません。新入生の皆さんには、この学園でおおいにチャレンジしてもらいたいのです。」と新入生へ熱い想いを届けました。
恒例の「Welcome Speech」では、渡部 幹也君(3年SAD/和歌山市立紀見東中学校)が、表現力豊かに流暢な英語スピーチで新入生を歓迎しました。その姿に、新入生たちが憧れの眼差しを向けていた光景は実に印象的でした。続いて、新入生代表としてテン アレックス君(AAコース/ボクシング部/豊中市立第八中学校)が力強く入学生宣誓を行ない、大阪府下最大規模の入学式は感動のうちに閉式しました。わずか2日間の入学前オリエンテーションを経ただけとは思えぬ新入生たちの礼儀作法・所作の美しさは、「興國高校の入学式は日本一である」との評判に相応しいものでした。
入学式終了後、休憩を挟んで開催された「Freshers Meeting」では、生徒会執行部による進行のもと、入学式の厳粛な雰囲気からは一変した楽しいひとときを過ごしました。
開会に先立って行なわれた『ピンバッヂ贈呈式』では、「興國高校の硬式野球部で喜多監督の指導を受けたい」と、北海道から単身で大阪へやってきた北浦 出雲君(AAコース/硬式野球部/比布町立比布中央学校)と公認会計士になる夢を携えて入学してくれた中村 光太郎君(ITB科/大阪市立大和川中学校)の2名が、新入生を代表して学校長より直々に興國オリジナルピンバッヂを装着してもらいました。
オープニングアクトのダンス部の華麗なパフォーマンスに続き、生徒会長の阪本 圭一郎君(3年AAコース/陸上競技部主将/枚方市立蹉跎中学校)による「KED(KOKOKU Entertainment Design)」と銘打ったプレゼンテーションが披露され、新入生たちを今年度の第1学年のスローガンである「Mercury Blue」へと誘いました。
そして、第1学年教員団によるスペシャルメドレーを披露したあと、特別ゲストのBENIさんが登場し、会場のボルテージは一気に最高潮となりました。透き通るような歌声で全5曲を熱唱していただき、会場は感動と歓喜に包まれました。
さらにスクリーンにはサッカー日本代表の南野 拓実選手、プロゴルファーの蟬川 泰果選手、そして北海道日本ハムファイターズにドラフト3位で入団した浅利 太門選手、さらに東京大学文科一類に合格した竹内 一真君(いずれも本校OB)からのメッセージビデオも上映され、偉大な先輩たちから送られる言葉は新入生たちにとって大きな励ましとなりました。
クライマックスには、毎年恒例となっている応援団とチアボーイズによる全力の歓迎エールが披露され、その熱気のまま、Freshers Meetingは感動的な幕引きを迎えました。
明日、4月8日(火)には上級生との初対面を果たし、全校生徒約2,400名が初めて一堂に会します。いよいよ、第1学年の物語「MERCURY BLUE」が本格始動します。今後の彼らの活躍に乞うご期待ください!