2025/7/12
2025.7.12(Sat)
興國高校ではスウェーデンから4名のインターンシップ生を迎え入れ、約3週間にわたって授業やクラブ活動、校内イベントを通して、生徒たちと多くの交流を深めました。
「世界が教室にやってきた」と言っても過言ではないほど、彼らの存在は日常の風景に自然に溶け込み、生徒たちの学びの意欲と視野を大きく広げてくれる貴重な時間となりました。
彼らは英語の授業に参加し、時には自ら授業の一部を担当して、母国スウェーデンの文化や暮らし、教育制度について英語で紹介してくれました。
生徒たちは、生きた英語に触れる中で、教科書では得られない表現や発音、異なる価値観に触れ、「英語は試験のためだけのものではなく、世界とつながるためのツールである」ことを肌で感じたようです。
放課後のESSクラブでは、生徒とインターン生が一緒に英語でのゲームやディスカッションを行い、笑顔あふれる雰囲気の中で自然な国際交流が行われました。
彼らの優しくフレンドリーな人柄は、生徒たちの緊張をほぐし、英語を話す楽しさや自分の気持ちを伝える喜びを感じるきっかけとなっていました。
そして、実習期間の中でも特に印象的だったのが、「多文化たこ焼きパーティー」です。
本校には、ナイジェリア・ケニア・モンゴル・ウクライナ・ベトナム・トンガなど、世界各地からの留学生も在籍しており、この日は日本人生徒とスウェーデンのインターン生、そして留学生が一堂に会して、にぎやかで和やかな交流が繰り広げられました。
初めてたこ焼きをつくった参加者たちは、最初は戸惑いながらも、「作りかた見せて!」「上手く丸くするのが難しい!」と笑顔で挑戦していました。焼き上がったたこ焼きを囲みながら、英語、日本語、ジェスチャーが入り混じる自然なコミュニケーションが生まれていました。
料理を通して互いの文化や言葉を知り、笑顔で心を通わせる――たこ焼きは、まさに国境を越えた“共通言語”となりました。
参加した生徒たちからも、「もっと話してみたかった」「またこういう機会がほしい」といった声が多く聞かれ、このイベントを通して一人ひとりの中に新たな国際感覚を芽生えました。
「先生たちと英語で話すのが楽しかった」「自分の英語でも通じるんだと分かった」といった生徒の声からは、この3週間がいかに濃く、意義あるものであったかが伝わってきました。
“International exchange is not a one-way street.”
(国際交流は一方通行ではない)
今回の受け入れを通して、私たちはまさにこの言葉の意味を実感しました。
教える側・学ぶ側という立場を越えて、互いに学び合い、文化を尊重し合う姿勢こそが、未来の国際社会を支える力につながっていくのだと思います。
またいつかどこかで、笑顔で再会できることを楽しみにしています。
Vi ses.(また会いましょう)