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【Only 一 祈念日】

2018/9/1

【Only 一 祈念日】
8月29日(水)第5回となるオンリーワン祈念日を迎えました。先代理事長校長で本校の教育理念である“オンリーワン教育”を提唱した草島一先生がご逝去され、ちょうど5年目を迎えるこの日。生徒・教職員ともに厳かな雰囲気のなか、1限目より各教室にて草島一先生の生前の教育に対する哲学を拝聴し、一同興國学園で過ごす毎日について改めて考えさせられる時間となりました。その後、生徒たちは本校のバイブルである『君よ、オンリーワンの人となれ』を熟読して読書感想文を記述いたしました。どのクラスの生徒も原稿用紙に向かって日々の思いをしたためる姿は真剣そのものでした。
午後からはメモリアルホールにて草島一先生に黙祷を捧げ、さらに生徒たちがしたためた感想文を教職員が一堂に会して、各学年で最も優れた作品を選定いたしました。生徒たちの強い想いが大変良く伝わってまいりました。また昨年以上に優れた作品が多く、選定が難しく、議論が白熱している様子も印象的でした。
この一日を通して、生徒・教職員ともに“オンリーワン教育”の意味を改めて考え、自らを見つめ直す機会となったのではないでしょうか。

各学年の最優秀に選ばれた作品をご紹介します。(すべて本人の了承を得て掲載させていただいております)

【1年生】
難しいことができないよりも、平凡であたりまえのことができない方が、最も重大な問題であると私は思う。
平凡であたりまえのことを続けることで得られる“万事の基礎”というものは、そうでないものと比べることのできない程のものだろう。例えば、教室の机が少しずれていると気づけば直す、自主的にクラスやその他の仕事を進んで行なう。などだろう。
私の周りでも、このような些細で平凡あたりまえな事ができている人は、しっかりとした“基礎”を持っている。たとえそれが勉学であれ、スポーツであれ同じことだと思う。強い意志を持ってこの“基礎”を自身に創り上げなければ、どんな才能も開くことはないのだろう。生け花も、美しい上の部分を支えているのは、紛れもない強固な基礎なのだ。
松下幸之助の言葉に、「大切なことは難しいことより平凡なこと。」というものがある。彼の言葉の意味を理解するのに時間はかからなかった。彼の言葉に共感できたからだろう。しかし、同時に、山積みとなった自分の問題点がまるで鏡に写したように現われた。
私は、この山積みの問題に前向きに取り組み努力したいと思う。また、自分の“基礎”を強固なものにするために努力を続けようと思う。

【2年生】
私は、「君よ、オンリーワンの人となれ」を読んで、失敗してもくじけない心を持つことの重要性を学んだ。私は過去に何度も何度も失敗を重ねてきて、一時期は完全に心が折れ、不登校になった経験がある。今でもそのことを忘れられず、苦しんでいる。しかし、今回「君よ、オンリーワンの人となれ」を読んで、自分だけが失敗しているわけではないと再認識した。どんなに明るい人生を歩んでいる人でも失敗はしていて、じゃあ、自分と何が違うのかと考えると、失敗に対しての考え、その後の行動が違うのだと考えた。失敗すること、したことばかり考えるのではなく、それをどう糧にしていくかが重要だと気付いた。一つの考え方にこだわらず、違った考えを持つことも良いものだと思った。
私は、今回学んだことを一つの選択肢として、後の人生に役立てていきたい。悔いが残らないように様々な考えを持って生きていこうと思う。

【3年生】
私が「失敗して成長する」を読んで注目した点は、「素直」と「成長です」
成長とは、上達するということです。上達する為には、自分の弱点を見つけ、それを克服することが出来て初めて成長できたといいます。しかし、弱点を見つけるのは簡単ですが、克服するのは難しいと思います。
では、どうしたら成長できるのかというと、私は失敗や経験の積み重ねだと思います。しかし、失敗すれば成長できるのではなく、失敗を「素直」に受け止め、改めることが出来たら一人前の人間になれると思います。私は今、サッカーをしています。サッカーというスポーツは、ミスが多いスポーツです。ですから、ミスをした後の考えや行動が非常に大切です。私は最初、自分のミスを認めることができずにいました。そこで、これでは成長できないと思い、考え方を変えました。自分のミスを素直に受け止めることで、次こうしようと向上心が生まれ、良いプレーが出来るようになりました。このように、自分の考えに足りない所があったり、やり方に誤りがあったと思う事も素直に認める。その体験が今後に生きてくると思うのです。私はこの本を読んで今までの考えが浅はかだと思いました。困難に陥った時に、それを素直に自分の失敗と認める事が私自身もできていない部分でもあるので、それを克服できたら人として成長できると思います。
この、失敗を「素直」に受け止め成長することにおいて、一番必要だということを松下幸之助から学んだと同時に、大学に進学する私にとっても、社会人として成長するには、失敗を「素直」に受け止めて成長することが課題になると思いました。私も人として成長できるように素直に受け止めて生きていきたいです。

最後に、この日に全教職員も「Teacher’s emotion」として伝えたい言葉を共有致しました。

興国高等学校

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