2022/8/29
2022.8.29(月)
朝夕はめっきり涼しくなり、いつの間にか蝉の声を聞かなくなった夏の終わり。毎年8月29日は、興國学園にとってONLY ONE教育の原点に立ち返る最も大切な一日です。
ONLY ONE教育を提唱した先代の理事長 校長 草島 一先生の命日に定められた「ONLY 一(ワン)祈念日」は、全校生徒と全教職員が、命の尊さや平和の有難さについて学び、考え、確認し合う日です。
今年度は「学びは自由の翼となる。~ Learning becomes the wings of your freedom.~」をテーマに掲げ、全校集会の始めに学校長より「自由とは何なのか?」「人は何のために学ぶのか?」といった問題提起がなされ、生徒たちはそれに応えるようにそれぞれの自由について思いを巡らせておりました。
その後、8月中旬に来日し、2人目のウクライナ留学生となったブーブリック=オレクシー君によるプレゼンテーションがなされました。事前に学校長よりブーブリック君にプレゼンの依頼をした際に、「僕は英語が得意ではないけれど、『学びは自由の翼となる』というテーマが今の僕の境遇と重なっているので、僕の思いを伝えられるチャンスなのであれば頑張りたい。」との返答があったとのことでした。弱冠17歳のブーブリック君が半年前に遭遇した命の危機について知り、父・母・幼い妹と離れて日本にやってくる決意を固めた時の心境を知り、今の日本で自分たちがするべきことは何なのか?と自問自答をした生徒も多くいたのではないでしょうか。
続いて、7月末から約2週間、アメリカ合衆国オレゴン州にあるポートランド州立大学への語学留学に参加した内田叶夢くん(2年SADコース/大東市立四条中学校)と金 健亜くん(1年PADコース/大阪市立今宮中学校)の二人が、語学留学の報告をしてくれました。
全校集会の最後には、以下に記した各コース代表の3年生より、自分の夢や後輩へのメッセージなどが力強く発せられました。
[アドバンス代表]津村 瑛斗くん(大阪市立大正西中学校)
[アスリートアドバンス代表]中村 莞爾くん(奈良市立登美ヶ丘北中学校)
[アカデミア代表]榎田 明広くん(尼崎市立園田東中学校)
[キャリアトライ代表]藤井 悠太くん(大阪市立大淀中学校)
[ITビジネス科代表]橋本 流星くん(大阪市立下福島中学校)
全校集会の後、生徒たちは教室にて「ONLY一祈念日 作文コンクール」に出展するため、自己実現に向けての目標や決意、高校入学後の自身の成長などについての作文を執筆しました。生徒たちが書いてくれた作文は全教職員で読ませていただき、優秀作品は100周年記念誌に掲載させていただきたいと考えています。
また、もうひとつのスペシャルイベントとして、今年度は「ONLY ONE映えフォトコンテスト」を企画しました。「この夏の思い出」を一枚の写真に収め、ハッシュタグを添えて、全校生徒に応募してもらいました。こちらもクラス全体で共有した後に、全教職員で拝見させていただき、最高の「映えフォト」を選出します。どんな映えフォトが見られるのか、今からとてもワクワクしています。
午前中で生徒の皆さんが下校した後、午後からは全教職員での研修会をさせていただきました。中之島中央法律事務所より弁護士の中井 崇先生をお招きし、生徒の皆さんが安心して安全に高校生活を送るために、教員が知っておくべき知識や対応力などについて勉強いたしました。
間もなく創立100周年を迎えようとしている本学園は、長い歴史の中で多くの先達が注いでこられた生徒への熱意と愛情を受け継ぎ、誰もが自由に笑える世界、誰もが自由に学べる世界を持続するために、これから先も学び続けてまいります。
今日のこの一日が平和に過ぎ去り、誰かの幸せにつながる一日となってくれることを、心から祈っています。