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【令和5年度 第10回 ONLY一祈念日】

2023/8/29

2023.8.29(tue)

空は青く、どこまでも高い。夏の終わりの特別な一日に、空を見上げて思い出したことがあります。昨年6月、ウクライナからやってきたパーコムチュク=オレクシー君が、私たちに発信したメッセージ。
「ウクライナの空は青くなくなってしまった。みなさんには日本の青い空を大切にしてほしい。」

8月29日は、興國学園がONLY ONE教育の原点に回帰する最も大切な一日です。先代の校長 草島 一 先生が提唱した「ONLY ONE教育」は、一人ひとりの命を大切にし、自分にできる得意なことを伸ばし、社会から必要とされる人物へと成長していく力を涵養することにあります。

約4年ぶりに全校生徒2400名がアリーナにて一堂に会し、ONLY一祈念日のセレモニーが挙行されました。今年度は「レジリエンス ~乗り越える力~」をテーマに掲げ、自分自身と向き合うための大切な時間を過ごしました。
セレモニーでは、学校長からONLY ONE教育の原点に触れながら、「これからの社会で求められるレジリエンスを身につけるために、エモーショナル・インテリジェンス(心の知能指数)を育てましょう。」というお話がなされました。

また、冒頭で触れましたパーコムチュク=オレクシー君は、今年の春に本校を卒業した後も本校の学生寮で生活をしていましたが、9月より立命館大学に入学し、京都に新たな住居を構えることになりました。本日のセレモニーで、改めて私たちにメッセージと感謝の意を伝えてくれました。遠い海の向こうからたった一人でやってきた少年が、逆境を乗り越え、興國学園において自分の道を切り拓き、強い眼差しで未来を見据える青年へと成長していった姿は、私たちに大きな勇気を与えてくれました。

セレモニーの最後に、弁護士の仲岡しゅん先生をお招きし、「LGBTQ+」をテーマに特別講演をしていただきました。仲岡先生ご自身が性別不合に悩んだ時期を経て、現在に至るまでの体験を通して、一人ひとりを認め合うことの重要性について語ってくださいました。生徒たちにとっては少々刺激的なテーマであったかもしれませんが、大阪生まれ大阪育ちの仲岡先生のウィットに富んだお話により、とても分かりやすく、生徒たちの心に響いたようです。

セレモニーの後、生徒たちはそれぞれの教室にて、自分の想いや感情を原稿用紙にしたためました。インプットした内容を、自分の頭の中で整理してアウトプットにつなげることで、明日からの学校生活に対する新たなモチベーションになってくれることを期待しています。
なお、生徒たちが書いた作文は全教職員で読ませてもらい、優秀作品を選考した後、表彰をいたします。また、これまでの優秀作品と併せて、来たる100周年記念誌に掲載させてもらう予定にしております。

午後からは全教職員がメモリアルホールにて研修会を開き、「これまでのこと、これからのこと」について、それぞれの想いを語り合いました。

今後も、興國学園は100周年に向かって歩み続けていきます。
生徒も教職員もONLY ONE教育の原点に立ち返った今日という日が、すこしでも多くの方々の幸せにつながることを祈って。

本日の様子はこちらからご覧ください

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